大道芸観覧レポート モノクロ・フィルムでつづるkemukemu

大道芸、昔の広告、昔のテレビ番組、中井久夫、フーコー

東方力丸

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井の頭公園
東方力丸



井の頭公園を週末に歩いた人は、
名前を知らなくても、きっと、この特異な風貌と
迫力ある声と熱演をおぼえていることだろう。
お客さんのリクエストを受けて漫画を朗読する東方力丸さん。
彼は、「北斗の拳」「ドラゴンボール」「ガラスの仮面」などの
物語に出てくる人物の声や効果音を使い分ける。
「ウオオオオオオ!! バシッ! グフッ……」・・・
彼は、毎週土曜日夜には下北沢のストリートで、
日曜日の日中は、ここ井の頭公園でパフォーマンスをしている。

通りすがりの人が、こんなに接近し、漫画とそれを読み上げる演者を注視し、
子どもも大人も一体化して笑顔になるというのは、今の時代、めずらしい。
昭和30年代前半までの、縁側や横丁、路地、原っぱがあり、
チンドン屋や紙芝居も町にやって来たころ、
まだ「みち」も自動車に占領されていなかったころ、
そんな、ゆったりとした時代の風景を思い出した。