大道芸観覧レポート モノクロ・フィルムでつづるkemukemu

大道芸、昔の広告、昔のテレビ番組、中井久夫、フーコー

2014-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ハンナ・アーレント語録2-(5)

・・・・・ 『全体主義の起原3全体主義』(新装版・みすず書房) 「 一般に全体主義運動の性質を、特殊にはその指導者の名声の特質を最も特徴的に示しているのは、それらの運動や指導者が驚くほどすぐに忘れられ、驚くほど容易に他のものに取って替られ得る…

ハンナ・アーレント語録2-(4)

・・・・・ 『全体主義の起原3全体主義』(新装版・みすず書房) 「・・・ソ連における発展、特に1948年―ジダーノフ(*ソ連の政治家でスターリン体制の一翼を担ったが、1948年8月モスクワで急死)の謎に包まれた死と「レニングラード事件」(*レニングラ…

ハンナ・アーレント語録2-(3)

・・・・・ 『全体主義の起原3全体主義』(新装版・みすず書房)から 「今でははっきりしたのは、この体制は決して、「一枚岩的」ではなく、「諸機能を意図的に輻輳させ、重複させ、並置させた構造」を持っていること、このグロテスクなまでに無定形な構造…

ハンナ・アーレント語録2-(2)

・・・・・ 『全体主義の起原3全体主義』(新装版・みすず書房)から 「フルシチョフの驚くべき自白(*1956年2月、ソ連共産党第一書記フルシチョフは、第20回党大会でスターリンの個人崇拝、独裁政治、粛清の事実を公表しスターリン体制を批判した)はーも…

ハンナ・アーレント語録2-(1)

・・・・・ 『全体主義の起原3全体主義』(新装版・みすず書房)から 「『全体主義の起原』の原稿ができあがったのは1949年の秋、ドイツの敗北から四年余の後、スターリンの死に先立つこと四年足らずの時期だった。 初版は1951年に出版された。振り返ってみ…

ハンナ・アーレント語録(イェルサレム了)

・・・・・ 『イェルサレムのアイヒマン』(みすず書房)から 「 検証し得る事実と個人的責任とから逃げ出すもう一つの手は、非特定的で抽象的な仮説ー時代精神からエディプス・コンプレックスにいたるまでのーにもとづく無数の理論を引っぱり出すことだ。 …

ハンナ・アーレント語録(42)

・・ 映画「ハンナ・アーレント」の主人公 http://www.cetera.co.jp/h_arendt/keyword.html 『イェルサレムのアイヒマン』(みすず書房)から 「 無思想性と悪とのこの奇妙な相互連関を検討することよりも一見複雑のように見えるが、実はそれよりはるかに単…

ハンナ・アーレント語録(41)

・・ 映画「ハンナ・アーレント」の主人公 http://www.cetera.co.jp/h_arendt/keyword.html 『イェルサレムのアイヒマン』(みすず書房)から 「ユダヤ人指導者たちの役割が裁判で問題なった以上、そして私もそれについて報告し論評した以上、この問題も俎上…