大道芸観覧レポート モノクロ・フィルムでつづるkemukemu

大道芸、昔の広告、昔のテレビ番組、中井久夫、フーコー

タルコフスキー語録

タルコフスキー語録(了)

「映像のポエジア」(キネマ旬報社)より(4) 人類を滅ぼすことができる戦争の脅威が現実的なものとなり、 社会的貧困が最大限の衝撃を与え、 人類の苦悩が大声で祈りをあげるこの世界で、 必要不可欠なのは、お互いに結びつきあう道を探求することである…

タルコフスキー語録 (6)

「映像のポエジア」(キネマ旬報社)より(3) 写真は「タルコフスキー・アット・ワーク」から 告白しなければならないが、 映画は音楽をまったく必要としていない、 と私は心の奥でひそかに信じている。 ・・・・・ 映画的映像を真に音楽的なものにするた…

タルコフスキー語録 (5)

「映像のポエジア」(キネマ旬報社)より(2) 現代人の大衆文化、消費者のために用意されたまがいものの文明は、 人間が魂を治癒しようとするとき、 人間存在の本質的問題をに向かおうとしたり、 あるいは自分自身を精神的なるものとして、自覚しようとす…

タルコフスキー語録 (4)

「映像のポエジア」(キネマ旬報社)より(1) 映画の中に表明されている作家の世界感覚が、 観客にとっても、彼ら自身にとっても固有な、 だが単にこれまで明確にされえなかったなにかとして、知覚されうるのである。 そしてそのことが作品にとって大きな…

タルコフスキー語録 (3)

「ノスタルジア」初公開当時のパンフ(古書店で入手)から タイトルの「ノスタルジア」は、 必ずしも原義の全容を伝える訳語ではないが、 遥か離れたものへの、 そして結びつけることのできない世界への、 しかし内なる故郷であるものへの、 焦がれるような思…

タルコフスキー語録(2)

「タルコフスキー日記供廖淵ネマ旬報社)から 神なしで人はどうして生きてゆけよう。 自身が神となるなら別だ、だがそんなことは決してあり得ない・・・ 人間の自由は一種の階梯を持っている- 一方の端は悪に接し、 一方は善に接している。 だが、この階梯…

タルコフスキー語録(1)

「タルコフスキー日記機廖淵ネマ旬報社)から 人間の生の長さがごく短いといことを考えてみれば、 無限の理念が考え出されたというのはすばらしいことだ。 この理念そのものが無限的である。・・・ 人間はこの地球上で自分が無限と対峙していることを理解し…