大道芸観覧レポート モノクロ・フィルムでつづるkemukemu

大道芸、昔の広告、昔のテレビ番組、中井久夫、フーコー

昔の広告 (46) 昭和18年

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「新美術」 昭和18年5月号から
絵具




戦時中ともなると、
「戦争」は、美術界にも、絵具の広告にも
入りこんでくる。
「その人その人の武器」!?

昭和18年2月には、日本軍のガダルカナル撤退があり、
以後、アメリカ軍の反抗の勢いが増してきた。
戦時標語(スローガン)も、これまでの消極的なものから、
力強い積極的な標語へと変化してきた。
昭和18年2月、陸軍省が戦意昂揚のため、
3月10日の「陸軍記念日」を期して、
決戦用語「撃ちてし止まむ」のポスター5万枚を配付。
全国的に「撃ちてし止まむ」一色の行事や運動がくりひろげれられたという。
(「戦時用語の基礎知識」(北村恒信著・光人社

「撃ちてし止まむ」の意味は、
「撃ち倒してしまおう」とか「「撃ち滅ぼさずにはおくものか」、
「敵を撃って撃って撃ちまくる」。
出典は『古事記・中巻』神武天皇東征神話に出てくる歌謡(久米歌)といわれている。