大道芸観覧レポート モノクロ・フィルムでつづるkemukemu

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大東亜戦争完勝ノ方途(昭和19年)

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大東亜戦争完勝ノ方途」            (画像をクリックして拡大!)
小冊子「我は何をすべきか」から
大本営海軍報道部長 栗原悦蔵著 昭和19年発行)



古書店から以前購入。奥付がないのでいつ発行されたか不明だが、
序論で、昭和19年の2月から4月初旬までの、
米軍のトラック、サイパンテニアン、グアムの諸島への侵攻にふれているので、
おそらく4月中旬頃に書かれたものと思われる。
文章の要点をまとめた図(上の画像)が巻末にあった。
最後は「必勝ノ信念」だった。


この冊子の当時の所蔵者は、文章の次の箇所にペンで線を引いていた。

「総力戦に於ては前線将兵のみならず、
経済、政治、思想、科学の凡ゆる部面にある總ての國民が、
同一の資格に於て且つ同一の重要性をもつて戦争に参加する一方、
國民の總てが戦時生活の苦痛と欠乏を忍受しなければならないのである。
即ち一言にして言えば總力戦は苦しいものである。
國民のすべてが敵を倒すためにあらゆる苦しみに堪えねばならない戦争である。
この苦しみに最後迄堪えた國民が總力戦に勝ち抜くことが出来るのである。」
(注:一部、旧漢字を新漢字に直した)


今年も、また8月15日が近づいている。


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