大道芸観覧レポート モノクロ・フィルムでつづるkemukemu

大道芸、昔の広告、昔のテレビ番組、中井久夫、フーコー

昔の広告 (131) 昭和16年

イメージ 1

イメージ 2

「キング」 昭和16年5月号から          (*画像クリックして拡大)
「大政翼賛の歌」・キングレコード




大政翼賛(たいせいよくさん)の歌は、
昭和16年(1941)3月に各レコード6社から発売された戦時歌。
昭和15年に発足した大政翼賛会によって、詞と曲が公募された。
レコード6社とは、
コロンビア、ビクーター、キング、テイチク、ポリドール、タイヘイで、
それぞれの専属契約歌手によって歌われた。
コロンビアは、戦後も活躍する伊藤久男霧島昇、志村道夫、高倉敏、
二葉あき子、渡辺はま子、奥山彩子など。

画面の広告はキングのもの。


大政翼賛会とは昭和20年6月まであった公事結社で、
第3次近衛内閣成立後に、一国一党組織の構想に着手し、
その結果として大政翼賛会が発足、
国粋主義勢力から社会主義勢力までをも取り込んだ
左右合同の組織であったといわれている。
総裁は内閣総理大臣で、
中央本部事務局の下に下部組織として
道府県支部、大都市支部、市区町村支部、町内会、部落会などが設置された。
その後、太平洋戦争下、軍部の方針を追認し支える、
国民動員体制の中核組織となった。

この年(昭和16年)の12月8日、太平洋戦争勃発。


ネットで歌を聴いてみたが、
ラジオ体操の歌か戦後の労働歌のようなふんいきで、
覚えやすい歌だった。
なるほど、楽譜に「行進速度にて豪快明朗に」とある。




・・・・・