大道芸観覧レポート モノクロ・フィルムでつづるkemukemu

大道芸、昔の広告、昔のテレビ番組、中井久夫、フーコー

大道芸人 金子くん

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2009年3月 東京・上野公園
大道芸人 金子くん




ひさしぶりの大道芸観覧。

ここ数日寒く、雨や曇りのはっきりしない天気が続いていたが、
やっと晴れた上野公園は人出も多く、
もうすぐ春というふんいきに満ちていた。

そんな中で、
いっそう、あたたかいふんいきのある空間をつくっていたのが、
この大道芸人金子くんの大道芸である。
演目は、巨大けん玉、マジック、アクロバット、ボール回し、ジャグリング、ハンカチ・動物芸。

14年間、介護福祉士として老人ホームや病院で働き、
認知症デイケアを利用している方からマジックを教わったのが
きっかけとなり、大道芸に目覚めたという。

その経験のせいだろうか、人との交流を大切にした、
どこか、あたたかいふんいきを持つパフォーマンスを演じていた。
「一期一会」を大切にしているとトークする金子くん。
観客からも「がんばれよ」という声が出ていた。

そして、ふつう小さな子どもは、パフォーマーの参加の呼びかけに、
恥ずかしがったり、こわがったりするものだが、
この金子くんには、幼稚園児ぐらいの子どもを上手に参加させ、
しまいには、その子どもとうちとけてしまう力がある。
それを見ているわれわれ観客は、
なぜか、あたたかい気持になってしまう。
気持がいい、これは見る側にとっても大切なことだと思う。

経験が大道芸の底力になっている。




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