大道芸観覧レポート モノクロ・フィルムでつづるkemukemu

大道芸、昔の広告、昔のテレビ番組、中井久夫、フーコー

昭和16年大相撲春場所星取表

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昭和16年大相撲春場所星取表



昔、古書店で買った写真グラフ雑誌から(雑誌名不明)
本を整理しているうちに表紙はとれてどこかに紛失し、
中身の一部だけが残っていた。
しかし、この雑誌は、記事の内容から、
70年前の昭和16年2月か3月頃に発行されたと思われる。



当時、大相撲は春と夏の年2回興行。
春場所は1月に、夏場所は5月に開催された。
双葉山、昭和11年春場所から3年がかりで69連勝。  
多くの国民は、双葉山の連戦連勝に、
日中戦争での日本軍の快進撃を重ね合わせたといわれる。
昭和12年春までは11日制だったのが、
双葉山などを中心とした大相撲人気で、
夏から13日制となり、この年の夏から15日制になった。


下の画像の左の文章の参考
  ↓
昭和15年12月15日の朝日新聞によると、
「警視庁、大相撲春場所興行を前に、芸妓同伴や昼酒を禁止」
という見出しで、下記の記事が掲載されたようだ。

大相撲春場所興行を前に、警視庁では既報のごとく十四日午後、相撲協会藤島取締以下役員並びに相撲茶屋代表等を招いて種々協議した結果、次の通り自粛興行を行う事に決定した。昼酒と目に余る服装で芸妓や女給を客席に同伴する事が禁止されたのが注目される。
一、最高料金は税別で一人五円。(従って六人定員の雛壇は三十円、税別)入場券のプレミアム売りは茶屋に於いて自粛する。
一、定員入場の上は直ちに入場券の発売を中止する他、各階通路での立見を厳禁する。
一、場内売店の取り締まりについては、午後五時までは酒の販売を禁止する他、各商品には正札を附し価格表示を厳重に指導する。 
一、客席へ酒、ビール、サイダーその他{ビン}類の携行を禁止、午後五時以後といえども客席での飲酒は自粛を要望する。
一、芸妓、女給等の客席同伴は禁止、客席等から座布団等をなげる者は厳罰とする。


<同じ雑誌(号)に掲載されていた他の記事の見出し>

・翼賛議会再開さる 衆議院戦時体制強化を決議する
・近衛首相 時局重大を説く
・陸海両相重大言明 日ソ既に合意 陸海軍成算あり 米の大軍拡恐れず
・平和は甦る 南京の旧正月
・海軍新封鎖作戦
・狂騒する米の軍備大拡張 全工場をあげて戦争の轟音
・軍拡に狂奔する米国 日独伊を対照に新作戦 太平洋の波いよいよ高まる!
・われに鉄壁の太平洋の護りあり!
・日米戦ふか! 海国日本男子緊張の秋
支那事変日誌
・ヒ総統・対米反撃の大演説
・英本土上陸作戦進捗す
・起ち上がる泰国 わが調停に国境紛争停止 停戦協定調印 泰・仏印に平和かへる
・伊太利落下傘部隊の活躍
ルーマニア鉄衛団紛憂
・新体制の歴史的考察について 
・爆撃された英豪華船 エムプレス・オブ・プリテン号
・大相撲春場所熱戦譜
荒鷲の往く処敵影なし
・スパイに備える阪神防衛陣 
・国際都市神戸を舞台に英国スパイの大陰謀 
舟山島に蠢動の敵を掃蕩
・姑娘平和を説く春
・大東亜建設の響
(注:漢字の一部は当時の旧字がみつけにくいので新字とした)



昭和15年10月12日大政翼賛会結成。
「新体制の翼賛大相撲」!
昭和16年12月8日太平洋戦争勃発。





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