大道芸観覧レポート モノクロ・フィルムでつづるkemukemu

大道芸、昔の広告、昔のテレビ番組、中井久夫、フーコー

めりこ

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2012年10月27日 ヘブンアーティスト IN TOKYO
めりこ



「もう森へなんか行かない」と思っていたが、
イベントなので、ひさしぶりに上野の森へ来た。

はじめて観る「めりこ」さんのパフォーマンスのポールダンスに、
大変な衝撃を受け、
まばたきを忘れ、の「めりこ」んでしまった。


そもそも、「ポールダンス」という言葉をはじめて聞いた。
調べてみると、
・・・・・・・
ポールダンスとはダンスおよび体操の一種で、
垂直の柱(ポール)を使った官能的なダンスでストリップクラブや
ジェントルマンズ・クラブでよく行われているが、
最近ではより芸術的なポールダンス(チャイニーズポール)が
キャバレーやサーカス、舞台芸術の公演として演じられている。
ダンサーによってポールを単につかむだけの場合もあれば、
昇り降り、スピン(回転)、倒立などのより体操的な動きを行う場合もある。
ポールダンスはまた舞台芸術としても広く認められ、
近代サーカスにも取り入れられ、アクロバットとして、
様々な色のキャットスーツに身を包んだ演者が、
優れた筋力と技術を要する高度なポールダンスを披露している。・・・・・・・・という。


りっぱな、アクロバットパフォーマンスなのだ。
めりこさんをみても、
筋力と技術に裏づけられた力強い演技であることがわかる。

演技終了後の「めりこ」さんの、
旧約聖書にあるイブが禁断のリンゴを食べたことが、
モチーフになっているという一言で、
何となくうなずけるところもある。


<超超意訳「旧約聖書 (創世記3章)>

神は、天空(ヘブン)から、
「この園にある全ての樹の実を食べても良いが、
善悪の知識の木の実だけは決して食べてはならない」と言った。
「ある日、森の中♪」とルンルン気分で、
真っ白な衣装を着たイブが軽く踊るように歩いていた。
「なんと、上野の森の空気は澄んでいるのだろう」と思った。
(1枚目の写真)
しばらく歩くとと、ふと目の前の上野の園の中央に一本の木があった。
「あっ真っ赤なリンゴが!]と、イブは驚いた。
近くには、地をはう蛇がいて、蛇は言葉巧みにイヴに近づき、
神に背かせるため、木の実を食べることにをすすめた。
イブは、その禁断の赤いリンゴを一口かじってみた。(2枚目の写真)
そして、アダムにも食べさせた。
少したつと、「突然炎のごとく」、
イブは、それまで着ていた白い衣装を脱ぎすて、
黒を交えた赤の衣装に、変身する。
そして、イブは禁断の世界へとりつかれ、陶酔へ。
はげしい人間の愛、快楽、忘我の世界・・・・・
禁じられた遊び」のメロディも忘れ・・・・
いまや、イブはシャーマンとなって、木にのぼっていく。
やがて、アダムとイブはエデンの園を追放される。失楽園
人類は、アダムとイヴから罪(原罪)を受け継いだ。
しかし、アダムとイヴがエデンからの追放された人間が罪を負った瞬間、
マリアは受胎し、救世主の降下による人間の救済への道が示された。
マリアは青(空)の下に赤(血)の服を着ていた。

なんちゃって。


「めりこ」さんのパフォーマンスは、
大変すばらしい演劇性のあるものになっている。


さいごに、
彼女がブログで、自ら書いたプロフィールを紹介したい、

「新体操選手だった経験を生かした、柔軟性やアクロバティックな動き、
手具操作、女性らしい表現を得意としています。
・・・・・
いつでもどこでも、新体操で鍛えた体を生かして、
感情のままに、躍ります。
それが生きてるなぁって、幸せに想う時です。

ポールに登ってアクロバットしたり、ファイアー道具、
新体操手具、様々な道具を操ったり、時には体ひとつで表現したり。

妖艶、笑顔、馬鹿馬鹿しさ、いつも自分の心に正直に向かい合いながら。
色んな表情のパフォーマンスをお届けします。

技も魂も磨いて、心おおらかに、そして挑みながら生きていきたい。

世界中の人の心に、キラメキ、力、夢に誘う時間、感動。
感じて貰えるような、表現をしていきたい。

生涯をかけての目標であり、夢です。」(転載)

とあった。
応援したくなるような、真剣なメッセージである。


今後も、新体操や演劇の舞台に立った経験を生かして、
日本の新しい表現のエンターテイナーになることを期待したい。
おそらく、なれる人だと思う。




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